英語に不慣れな日本人が書いたメールは、言っていることの意思は(日本人として)良く分かるのですが、なんとなく不自然というか、落ち着かない感じがすることがあります。
下記の例文も、意味はわかるのですが、なんとなくしっくりきません。
Matt,
Matsuda-san calls to me that he can’t attend full day on Wednesday.
He will arrange hardware engineer and wants to discuss regard new architecture on Wednesday AM.
Please find updated schedule on Red.
Satoh
日本人スタッフの佐藤さんが、上司のMattに、お客さんである松田さんとのミーティングについて連絡しているものです。
伝えたい意思を要約すると、松田さんから電話があって、水曜日に一日かけて新しいアーキテクチャ(新製品の)について議論する予定だったのですが、松田さんは都合で一日フルの参加はできないとのこと。ハードウェアエンジニアを一人連れてきて、水曜日の午前中に議論をしたいので、スケジュールを変更したいということを伝えているのでしょう。時間帯が変わったことを朱書きで訂正したのかと思われます。
Mattと佐藤さんの間では、前後に他のやりとりもあったことでしょうし、Mattが認識している前提条件もあるはずなので、きっとこのメールで佐藤さんの言いたいことは伝わってとは思いますが、なんか修正したくなるメールですよね。
いくつかポイントを書くと、
calls to me :まず、toは要らないし、現在形が変ですね。
can’t attend full day :丸一日は参加できない、ということなのですが、本来は午後に用事ができたから午前中にしたいとか、どの時間帯でもいいけど、ある時間を別の用事に充てたいのか、もう少し詳しい説明があってもいいというか、なんとなく舌足らずな感じです。
regard :~について、という意味だと推察しますが、with regard to, regarding, ないしはabout というのが必要です。
updated schedule on Red : 通じるのでしょうが、もうちょっと英語らしくしたいですね。
ということで、下記のように書き換えてみました。あくまで推測に基づく修正ですが、表現方法の例として捉えていください。
Matt,
Matsuda-san gave me a call and asked me to change the schedue and the agenda for our meeting on Wednesday.
He needs to leave the office around noon. So the meeting should be only in the morning. And he will have a hardware engineer join the meeting to discuss new architecure in detail.
Please see below agenda modified in red.
Satoh
※discuss の後にaboutは入れません。discussは目的語を取る動詞だからなのですが、多くのnativeでない人は、日本人以外(アジアやヨーロッパの人たち)でもよくaboutを入れる人を見かけます。入れても通じるし、間違いと指摘する人はまずいないのですが頭に入れておいてください。