契約書の折衝


会社勤めをしている人にとっては、業種に限らず、取引先との契約を締結するという場面に出会うことは多いかもしれません。グローバルな環境であれば、外国の会社とのやりとりが必要なこともあるでしょう。

今回の例は、日本企業同士での契約に関するやりとりを、あくまで英語の練習のために英語化したサンプルを使います。実際に英文そのものはやり取りされていないのでご安心を。

はじめに言っておくと、この文例では実際の英語でのやりとりには使えません。おそらく何を言いたいかが伝わらないと思います。単語を英語に直すことに精いっぱいになってしまって、伝えたいことは何かという視点で書かれていないからです。

とうことで、まずは原文の日本語メールから見ていきましょう。

—-

「原文の日本語」

鈴木さん、

いつもお世話になっております。

今後の流れとしては、
1. 契約書内容の合意 : 大部分で合意できているので問題はないと思います。返信いただいた内容を法務で確認中です。

2. 契約の稟議 : 部門長の承認をもらいます。だいたい一週間かかると思います。

3. 契約書作成(印刷)と押印(弊社) : 契約の決済がされてから、書類作成と押印依頼に入ります。混雑具合で変わりますが、1~2週間かかることもあります。

4. 契約書を送付 : 弊社側の押印がされた契約書2部を鈴木さん宛てに送付します。

5. 契約書の返却 : 貴社にて2部に押印していただき、1部を弊社に返却してください。

ということになります。
契約開始日は2016年5月1日、契約日は発送時に決めます。

以上、よろしくお願いいたします。

高田

「練習のために英語化され文章」

Dear Suzuki-san,

Thanks for your response.
The future flow is as follows.

  1. Agreement of contractual coverage :
    I am satisfactory with this contractual coverage.
    I get a judical-affairs section to check the reply from you.
  2. Settlement of Contract :
    I have to get the approval of a General manager.
    I think that it takes about one week.
  3. Contract Creation and Sign :
    After a contract is approved, I carry out documents creation and a sign.
    Although by confusion condition, it may take 1 or 2 weeks.
  4. Sending of the Contract :
    I send the contract in which our company side signed to Mr. Suzuki.
    There are 2 copies.
  5. Return of the Contract :
    Please have the contract signed in your company, and return one copy to me.

Although a contract start date is May 1st, 2016, I decide on a contract date at the time of dispatch.

Thanks,
Takada

—-

サンプルを提供してくれた人には申し訳ないですが、おそらく元の日本語がわからない状態では、外国人の方はこの英語メールの主旨を理解することはできないと思います。

そもそも、高田さんがこのメールで鈴木さんに伝えたいことは何なのでしょか?
契約締結までのプロセスを確認するためのメールのようですが、プロセスそのものは特別なものではなく、一般的なプロセスのようにも思えます。

あくまで私の推測(仮定)として、重要なメッセージは、

(1) 契約内容は合意が取れたので、おそらくこのまま正式版の作成に移れる状況である。
(2) 会社の稟議と正式版の作成、押印に時間がかかってしまいそうである。(1週間+1,2週間)
(3) 最初に弊社でサイン、その後、そちらでサインして1部返却をお願いしたい。
(4) 契約期間の開始日は5月1日、締結日については未定であること。

ということかと思われます。

サンプルを見て、英語的に気になるところもたくさんあるのですが、一番気になるのは、I を主語にしている文章がたくさんあるのですが、契約の合意は会社対会社であって、私(I)が内容に満足することではないし、実際に、上司の承認をとったり、契約書を送ったりという作業を私(I)がやるのかもしれませんが、プロセスを説明しているのであって、主観的な文章にしない方がいいと思います。

ということを踏まえて、下記のような文例を提案します。

「修正案」

To. Mr. Suzuki,

We’ve got your counter proposal on the draft of the contract.
Current status is in final check by our legal department. Since most part has been already agreed upon, I expect that we can soon move on to the next steps.

After both parties agreed upon the draft,

  1. Get approval from management (our company, taking 1 week)
  2. Paper work and sign off (our company, taking 1 or 2 weeks)
  3. Send the signed contract to your company for your sign off
  4. Send one signed contract back to our company

Commencement date of the contract should be May 1st, 2016 and the date of the contract will depend on the prgress.

Any comment will be appreciated.

Thanks,
Takada

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